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【監査法人編】会計士のキャリアパス

公認会計士の主な活躍場所である監査法人。一般的なキャリアパスや昇進の流れ、必要とされるスキル、転職を検討した際の選択肢を紹介しています。

会計士が積み上げる監査法人でのキャリアパスとは?

監査法人でのキャリアパスは、一般的に以下のようなステップを経て進んでいきます。

1.スタッフ(アソシエイト)

新卒や未経験者が最初に就くポジション。監査業務の基礎を学びながら、帳簿の確認や資料作成を担当します。会計基準や監査手法の理解が求められます。

2.シニアスタッフ

アソシエイトとして一定の経験を積むことで昇進し、チームリーダーとして後輩指導や監査計画の策定を担います。問題解決力やコミュニケーションスキルが必要になります。

3.マネージャー

シニアスタッフとして経験を積んだ後に上るステップ。監査チーム全体を管理し、クライアントとの交渉やスケジュール調整を行います。リーダーシップやプロジェクトマネジメント能力が求められます。

4.シニアマネージャー

マネージャーとしての実績を積むと、より大規模なプロジェクトを任され、戦略的な意思決定に関わるようになります。

5.パートナー

優秀なシニアマネージャーが到達する、監査法人キャリアの頂点。監査法人の経営に参画し、クライアント獲得や経営戦略の立案に携わります。高度な専門知識と経営視点が求められます。

キャリアの進め方とスキルアップ方法

監査法人におけるキャリアアップとスキルアップの方法をまとめました。

監査法人で昇進するために必要なスキル

監査法人で昇進するためには、まず、「会計・監査の専門知識」が不可欠。大前提として公認会計士資格の取得が求められ、その時々の会計基準を理解する必要があります。以下のスキルが重要です。

その他にも監査チームをまとめるリーダーシップが求められ、クライアントや上司・スタッフと業務を進めるためのコミュニケーションスキル、監査中に起こる問題を迅速に解決できる力や発想も必要です。

研修や資格取得の活用方法

監査法人では、スキルアップのために研修や資格取得の支援が受けられます。一例を挙げると、新入社員研修や定期的な社内研修はもちろん、公認会計士の資格取得に向けて様々な支援が用意されています。

。他にもCISAやデータアナリティクスなどIT・データ分析資格やTOEIC・USCPAなど海外で活かせる資格の取得を支援しているケースもあります。

監査法人からの転職と将来の可能性

監査法人でのステップアップを求めず、別の道を選ぶ場合の選択肢や将来の可能性を紹介します。

監査法人で得られる経験の価値

監査法人での従事経験は、企業の財務状況を的確に把握できる分析力や、複数のクライアントを同時に担当し、各プロジェクトを適切に進行させる管理能力を養います。また、経営戦略やリスク管理に関わる視点も身に着きます。

転職先の選択肢

監査法人出身者は、財務やM&Aのアドバイザリー業務を行うコンサルティング会社や、事業会社での経理・財務職としてのキャリア形成、スタートアップでのCFOや経営企画への参画、金融機関でのファンドマネージャーなどに転身するケースが多くあります。

監査法人のキャリアパスを考える際のポイント

監査法人でのキャリアを考える際には、次の点を意識することが重要です。まずは、長期的な目標を設定し、法人内でパートナーを目指すのか、活躍の場を移すのかを明確にしましょう。

そして、繁忙期の激務に耐え続けるか、ワークライフバランスを整えるか、自分の健康状態や家庭の状況に合わせて働き方を考えましょう。また、監査業務を突き詰めるのか、別のスキルを身に着けるのか、自身のスキルセットも定期的に棚卸をしましょう。

監査法人を起点としたキャリアパスは多岐にわたるため、自己成長と目標に応じて適切な道を選ぶことが重要です。